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執筆者の写真よし子 ざま

『イヴの心臓(2020年)』について

こんにちは。ざまよし子です。

昨今のSNSタイタニックに加え、

自分が描いた漫画の解説をするならHPで書きたいという気持ちから

HPを開設するに至りました。

なんとか目標としていた24年内に公開できたので安堵しています。

更新が続けられるかは分かりませんが…


早速、タイトルにも記載した拙作『イヴの心臓』について書いていきます。

解説といっても難しいことを描けるたちではないので、謎解きというより何が描きたかったがメインになります。



こちらから読めます(投稿マヴォ)↓



少し先の未来、化学が発展して人間と機械の境が曖昧になった世界で

見た目は人間、実際はアンドロイドの女の子「なな」と

自分を人間だと思っている男の子「すなお」が

すれ違い、自分たちの境遇を知る話です。


本作は2017年にネーム(漫画の下書きみたいなもの)を描き終え、

絵を描かなくなった期間を経て2020年にpixivで公開しました。

その際、ありがたいことにサイト内の特集に取り上げて頂きました。

自分が描いた物語の中では多分一番読まれているので、上記から知ってくださった方もいるのかな。



タイトルの由来はアダムとイヴのイヴ、且つ『イヴの時間』というSFアニメに影響されています。

見た目じゃ人間かどうか分からないのに差別をするというテーマもまんまですね。

心臓という単語は確か当初思い当たらず、先にラストシーンのセリフ

「触れたのは2度目なのに 無いはずの心臓が熱く感じた」

このセリフから抜粋した気がします。(朧げ)

というかこのセリフから話を作った気もする。


セリフで言うと「怪我見るの好きなんだよ 生きてる証拠だから」という言葉は

中学の頃、同級生と先生が話してた内容を少し変えたものです。

指切って血が出たという報告をした同級生に対し、先生が

「おお良いな。生きてる証拠だ」

と言い放った記憶があり、それをすごく覚えている。

その先生は授業中にメタルギアの「スネーク!」と叫ぶシーンを一人で再現して「いや~あのシーンは良いんだよな」

といって締める癖もあった。今は山形でさくらんぼ農家をしているらしい。


話を戻します。

全体を通して人間かそうでないかというのを見分けられないようにしたかったんですけど、

メインキャラが人型だったり、画力の問題などでうまく表現できなかったところは

もうちょっとやりようがあったと思っています。

作中の価値観として、人工心臓→機械 生心臓→人間…という区別にしたかったんだけど

頭が完全に人間のそれではなくても心臓が人間なら人間ということになるはずだし、

すなおの加入していた「団体」は結局その区別もついていないんじゃないか…と思います。

団体のやつらは人間の顔して人間じゃないやつが気に食わなかったのかもしれない。

どちらにせよあの世界にはちゃんとした「人間」は少数です。


「アダムとイヴって告白だったのかな」というセリフ。

pixivに上げた時、コメントでこれどういうこと?と言われ、別の方が解説してくださった(その節はありがとうございます)のですが

アダムとイヴは人類最初の夫婦→俺と夫婦になろうぜ!という胸キュンシーンとなります。

こんな胸キュンシーンあるか。

実際、機械であるななにその言葉は響くはずもなく、なながすなおくんに自分が機械である旨をカミングアウトします。


▼そこからこのシーンになる。ここ描きたくて漫画描いたまである。


常日頃から思っていることなのですが、手と手が触れるって、人間の接触の中で一番湿度がある行為だと思う。

相手を知ろうとしないと起こさない行動だから…。(果たして本当にそうかな?)


言いたかったことはこのぐらいになります。

基本的に物語を描く時、自分の為にやっているので、何かを伝えたいとかはあまり考えないようにしています。

そもそもメッセージを組み込もう!と思ってプロット(話の枠組み)を作ったところでネームになるとごっそり消えたりするので…。

あと昔のこと過ぎて単純に覚えてない。今後は何か書き残すようにします。


以上がイヴの心臓についての解説になります。

もし漫画の感想などあればHPの下らへんにある「お問合せ」からお願いします。

長々とお付き合いいただきありがとうございました。



載せてない絵あったから載せチャオ。

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